無言の女

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つい先日、女性の手のひらで弄(もてあそ)ばれました、、、

職場での出来事でした。

私の職場には、山田くんという同僚がいて、

別の部署には、西野さんという女性職員がいます。(ちょっと可愛い)

西野さんは、部局の予算を統括する部署にいて、当課の担当者。

以前、山田くんは私にこんな事を漏らしていました。

「西野さんからたまに内線がかかってくるんですよ。

本当は、補佐の仕事なんだけど、『補佐は不在です』と答えると、西野さん、絶句するんです。

僕、、、彼女の無言のプレッシャーに耐えられず、つい補佐の代わりに『調べましょうか?』と申し出てしまうんです。」

※補佐というのは、課長の次にエラい人

私「ははは。アホやなー。向こうが依頼してくるまで、沈黙に耐えればいいやん。依頼してきたら丁重にお断りしたらいいだけやん笑」

山田「ですよねー。頭じゃ分かっているんですけど。」

山田くんは少なからず、西野さんに恋心を抱いているところもある。

だから、むしろ喜んでやっている面もあるのだろう。と思っていた。

そんなある日、一本の内線が、、、

西野「補佐いますか?」

私「いません」

西野「〇〇の件を知りたいのですが、他に分かる人いませんか?」

私「いません」

西野「…」

で、出た。

これが山田が言っていた無言のプレッシャーてやつか。(実際、まだ1秒くらいしか経ってない)

だが、私は耐えてみせる。

次の一言が出てくるまで、私は、一言も発しない。

あれ?

ちょっと沈黙長くない?(2秒くらい経過)

おい、西野、何か言えよ。

私「それ、急ぎ?」

西野「急ぎです」

はっ!!

聞かなきゃよかった。。。

自分で自分を窮地に追い込んでいる。

だけど、私は今、猛烈に忙しい。

頼んできたら、理由をつけて、断わってやるさ。

よーし、西野、私に「調べてください」と頼んでこい!

丁重にお断りしてやる。

あれ?何も言ってこない。

え?もしかして次、私が発言するターン?

かと言って、

まだ、何も頼まれてもないのに、「やらない」ていうのも変だよな。

え?何これ?

次なんて言えばいいの?

ちょっと落ち着いて、整理しよ。

普通、急ぎで困っている人がいたら、

「私でよければ、調べようか?」だよな、、、、

「へー、そうなんだ。急ぎなんだ。」と言って電話切るとか、普通ないよな。。。

あれ?いつの間にか追い詰められている。

と、この時、私は気づいたのです。

これは、西野との戦いじゃなく、自分との戦いであることを。

西野は、何も言ってきていない。

私は漢気スイッチの前に立たされているだけ

これを押すかどうか決めるのは自分だ。

極論、押さなくてもいい。

「へー。急ぎなんだ〜」と言って電話を切ったていい。

ただ、押さなかったら、きっと電話を切った後、自分で自分のことを情けなく思ってしまうだろう。

つまり、状況を整理するとこうだ。

①押す → 仕事が増えて大変

②押さない → 漢じゃない

んーーーー。迷うぞ。

これは迷うぞーーーっ。

て、西野!何か言えよっ!(トータル5秒くらい経過)

西野「…」

こいつマジで何も言う気ねぇな。

仕方がない、、、、。

「し、調べようか?」

「ありがとうございます。15時までにお願いします。」

「はい」

完敗です。

西野との電話のあと、チラリと山田を見ました。

彼は何かの仕事に黙々と打ち込んでいました。

良かった。気づかれていなかった。

kota

同時進行(マルチタスク)が苦手。

あれもこれもと同時に事務処理をすると頭頂部が禿げる性質。

ひとつひとつ順番に処理するしかないので、公務員をやめて、自営(焼き芋の移動販売)することにした。

絵を描くのとサウナ後の水風呂が好き。

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