組織で自分のやりたい事を実現するのって、ほぼ無理だと思います。
少なくとも、私が勤めている県庁ではそう。
組織というのは、一つの生物で、その中の一つの細胞が何か違うことをしようとすると、排除される。
ここで言う、やりたい事というのは、担当レベルでやれる範囲の事ではなく、組織の制度を根本的に変更するようなこと。
例えば、財務省とかで言えば、緊縮財政路線を積極財政路線に切り替えるくらいのレベル。
担当レベルで、組織の方針転換を唱えたところで、相手にされないし、そんな事を言ってる担当は、出世させてもらえない。
だから、出世するしかない。
では、出世するには、どうするのか?
一度、個人のポリシーを捨てて、組織の考えに迎合する必要がある。
そして、出世した時に、封印していた自分の考えを実現させるべく封印を解くのだ。
しかし、普通の人なら、この封印を解く気概はないと思う。
というか、もう出来る状況ではなくなっていると思う。
どっぷり組織の考えに浸かって、出世してきた人間が今更、仮面をはぎ取ることなんか不可能。
(素顔にこびりついているし、本人も、自分の顔だと思い込んでいる可能性あり)
それに、その仮面に対して、周りは評価をして、出世させてくれた訳でありまして。
仮に、強い信念を持ち、仮面を取って、封印を解くことができたとしても、すぐに左遷されるだけ。
周りの人間からしたら、これまでと言っていることが180度変われば、気でもおかしくなったかと思われる。
そもそも、組織としては、組織のポリシーに迎合できる細胞をトップに据えた訳ですから。
だから、県庁という組織で自己実現をするのは、絶望的。
若い時から自分のポリシーを曲げずにトップまで登り詰めたら組織を変えられる可能性はあると思いますが、組織と反するポリシーを持ちながら出世するのは無理だと思います。(ただの厄介者扱いされるだけ。仮にポリシーを曲げずに出世できたという人がいたとしても、そのポリシーは組織にとって害のないポリシーだったに過ぎない)
だから、どんなに高い志持って組織に入ったとしても、組織のポリシーは変えられない。
組織自体が巨大な生物で意志を持ってるから、組織の細胞となった以上、従うしかない。
現実的に変えられるのは、政治家だったり、有権者である県民など、組織の外の力しかない。
ただ、政治家の世界も階級制で、まともな若手議員の意見が通ってないんじゃないかと思ったり。
まともな政治家を選ばないといけない。
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