元県職員です。
県庁に勤めていた時、おかしいんじゃないかと思っていた事。
それは、幹部の人たちが、耳障りの良いスローガンばかりの話をしていた事。
今後の県の計画や方針を公に示すことは重要な仕事ではある。
しかし、公からのウケを狙うあまり、実務からあまりにも解離してないか?と思う事もあった。
神は細部に宿る。と言う。
本来なら、もっと細部をつめないといけない段階なのに、幹部たちは耳障りの良い夢物語をいつまでも話し合っている。
だれが、いつ、どういうスキームでその事業をこなすか。その事業をこなす上での課題やハードルは何か?
仮に事業が失敗した場合、どこを落とし所にするか?
そういった事を話し合わないといけないはずなのに、、、
なのに、そこをおろそかにして、どんどん、耳障りの良い事業計画ができあがってきます。
(具体的な所をつめないまま)
最終的には夢物語のような事業計画が出来上がります。
当然、華やかな事業計画なので、予算もつきます。
そして、いざ、翌年度になり、事業を遂行する段になって、様々な課題にぶち当たります。
担当としては、だから、言ったじゃん。という気持ちになる。(私は、煙たがられながらも言っていた)
しかし、そこは、幹部の悪知恵が働きます。
見せ方を工夫して、成果を出した風にしちゃいます。(実際はハリボテ)
例えば、日本の外交では、岸田総理の訪米について、「国賓待遇で招かれた。」という記事や、「岸田総理がジョークを連発した。」などの記事が出ています。
正直、「で?」と思いました。
議論の中身は?
今回の外交の焦点は何で、どういう交渉をするのか?今後、日本はどうなるの?
という事の方が気になりますが、そこにはほとんど触れられていません。
しかし、「国賓待遇」という言葉のイメージが良いので、報道を見た一般の人たちからすると、成果が出ているようにも感じます。
要は言葉遊びで、専門家でない人たちに対しては、成果はいくらでも作る事ができます。(仮に中身がスッカスカでも)
実務をおろそかにして、スローガンばかり話し合うのは、ウンザリしております。
ハリボテ事業がいっぱいできるだけです。
マイナンバーカードだったり、コロナワクチンだったり、大阪万博だったり、話をつめないまま、どんどん計画が一人歩きするから、変な事になっちゃったんじゃないかな。。。と思うのです。
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