マルチタスクには、「真のマルチタスク」と「そうでないマルチタスク」の2種類存在します。
まず、一般的にマルチタスクとは、
短時間で切り替えながら、複数の作業を行なっていくこと。
と言われています。
つまり、
マルチタスクとは、「シングルタスクを素早く切り替えることで、さまざまな事を同時にこなしているように見えている状態」を指します。
また、脳は実際には1つのことしかできず、マルチタスクに見えるのは2つの脳内部分の切り替えが速いことで同時進行に見えているということも、科学的に分かってきています。
つまり、マルチタスクのコツは、いかに切り替えを速くするかがポイントとなります。
切り替えを速くするには、慣れが必要です。
慣れのためには、繰り返しの練習が必要となります。
繰り返しの練習により、無意識レベルで切り替えが行えるようになれば、結果的にマルチタスクを行っているように見える。
ということになります。
例えば、サッカーでは、
「ボールを見る」「相手を見る」「味方を見る」「ゴールを見る」という複数のタスクを同時にこなさなければなりません。
当初は、
この複数のタスクの切り替えを意識的に行ないますが、繰り返しの練習により、無意識レベルまでもっていきます。
このような繰り返しの練習によって、サッカー選手は、試合において、素晴らしいパフォーマンスを発揮します。
つまり、真のマルチタスクというのは、無意識レベルで行われています。
一方、現代、ビジネス界隈で必須スキルとなっているマルチタスクは、意識的に行わざるを得ません。
ビジネスにおいては、スポーツと異なり、無意識化できる範囲は限定的で、繰り返しの練習で対処できるケースは少ないです。
そもそも繰り返しの練習で対処できるものであれば、機械にやらせれば済む話で、どうしても意識的に処理しなければならない案件を人間が抱えることになっています。
つまり、ビジネスにおいては、人間は、意識的なマルチタスクを余儀なくされる状況下にあります。
仕事で行う意識的なマルチタスクは、ストレスが半端なく、脳へのダメージも大きいと言われています。
現代社会がビジネスマンに要求するこのスキル、、、
一体、何なんでしょうね。

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