ふと、県庁時代を思い出した。
職場の雰囲気がいい時と悪い時があったけど、あれは何だったのだろうか?
と運転中に疑問に思って、いろんな記憶を呼び起こしながら考えていると、ある法則が見えてきたので、今日はこのことについて、自論を書きたい。
(あくまで私の主観です。占い感覚で聞いてくださいw)
私が思うに、職場には、2種類の人間がいる。
課題設定型と業務遂行型。
それぞれの特徴は以下のとおり。
【課題設定型】
・常に業務の中に課題を見つけようとする
・課題を見つけたら、より仕事をしやすくする為、ルール自体を変えようとする
・仕事自体を楽しんでいる(量より質)
【業務遂行型】
・黙々と冷静に仕事をこなす
・課題はあっても、決められたルールの範囲内で最大限効率化を図る
・仕事を期限内にこなすことに喜びを感じている(質より量)
該当する特徴は人それぞれなので、一概にどちらのタイプとは言えないかもしれない。(中間色もあると思う)
ここでは分かりやすくこの2つのタイプの人間がいる体で話を進めたい。
私の経験から言うと、上司が業務遂行型だと、職場の雰囲気がすこぶる良い。
(※あくまで職場の雰囲気であり、組織の実力の良し悪しではない事は申し添えます)
なぜだろうか?
それは業務遂行型の上司が「管理職」という職に専念してくれているからだと思う。
部下が働きやすいように、部下の邪魔はせずに徹底的にマネージメントしてくれているから、部下はすこぶる働きやすい。
一方、上司が課題設定型だと、最初は職場に勢いがあっても、だんだんと雰囲気が悪くなる。
課題設定型の上司は、やたらと部下に課題を与えるたがる。
しかし、はっきり言って、それは部下にとっての課題ではない。
課題は自ら設定するものであり、部下にその課題設定のマインドを設定するのが上司の役目。
(マインドを設定するのはアリだけど、課題をそのまま与えるのは違う。ということ)
いきなり上司から「これ課題だから」と押し付けられても、部下は「知らんがな」と言いたい。
それに、課題設定型上司は、部下一人一人の業務量を把握できていないケースが多々ある。
部下からすると、現実を見ずに、夢ばかり追っている人に見えてしまう。
すると、段々と部下と上司の間に溝ができ、気づくと、職場の雰囲気が悪くなっている。
しかし、残念ながら、組織では、課題設定型人間の方が評価されやすく、管理職になっているのが現実。
ただ、誤解なきよう申し上げると、課題設定型の上司がダメな訳ではない。(私は嫌いじゃない)
管理職になる前は、課題設定型で、管理職になったら、業務遂行型に切り替わったパターンの上司が個人的には好きだ。
つまり、内なる性質は課題設定型で、表面的には業務遂行型の上司。(例えるなら、昔はヤンチャしていたけど、今は分別ある大人みたいな感じ)
というのも、上司が純粋な業務遂行型だと、職場の雰囲気は良いのだが、組織としての実力が落ちるケースがある。
それは、部下が上司に完全に甘えているケース。
雰囲気が良いを通り越して、緩んでいる。
そんな時、上司は、部下に課題設定のマインドを植えつけて、職場を活性化する必要がある。
それができるのは、課題設定型の気質を持った上司。
だから、若い時は課題設定型で、歳を重ねるに従い、業務遂行型になったような人が上司だと私は付いていきたくなる。(同じ業務遂行型でも、昔は課題設定型だったのと昔から業務遂行型だったかで滲み出てくるものがなんか違う)
以下は、上司(先)と部下(後)の組み合わせの違いによる職場の雰囲気(私の独断と偏見)
①課題型・課題型
→初っ端は、勢いがあるが、上司と部下の考えが合わなくなった途端、急ブレーキ。場合によっては、部下が折れて、②課題型・業務型に移行。
②課題型・業務型
→部下が上司に大人しく従い、ある程度までは、うまくいくが、途中から部下がついていけなくなり、部下が病む。組織として疲弊。
③業務型・課題型
→上司が、部下をいい感じにコントロール。職場に程よい緊張感と活気があり、時折、イノベーションが起こる。
④業務型・業務型
→滞りなく業務はこなされるが、職場に緊張感がない(緩んだ雰囲気)。イノベーションは起こらない。
一見、②の組み合わせ(上司が部下を引っ張るようなパターン)が理想的に思えるかもしれないが、実際は③の組み合わせの方が持続力があっていいと私は思う。
そして、④のパターンに陥ったとしても、本質が課題型の上司であれば③に移行することが可能
①の組み合わせの時は、部下が業務型になるのではなくて、上司が業務型になった方がうまくいくと思う。
つまり、上司は業務型の皮をかぶって、部下にヤンチャさせるくらいがちょうど良いという話。
とまあ、そんなことを今日、考えていた。
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